私はコーヒーが大好き。家で淹れるのも喫茶店で飲むのも大好き。
これは完全に父の影響で、かれこれ15年ほど実家で毎朝毎晩父がドリップしたコーヒーを飲んでいたので、最早生活の一部になっているようなかんじです。淹れ方は父の流儀を教わっていたので実家では問題なく淹れられていたんですが、引っ越してからまったくコーヒーの味が安定しなくなってしまった。自分のコーヒー道具を揃えようと思ったときに、デザインが気に入りすぎて使ったこともないKINTOのステンレスフィルターのコーヒーカラフェを買ったらどうもうまく使いこなせてないんですよね。実家で使っていたのはカリタのドリッパーとペーパーフィルターだったのですが、それと比べてなんか味がスキッとしないし、なんか、なんかおいしくない!!!(語彙なし)
もうだめだ、これは一度淹れ方をプロに習いにいこう……関西のコーヒー事情とかもついでに教えてもらおう……引っ越してから豆どこで買えばいいのかもわかんないし。そういえばいつも惰性でマンデリン一辺倒だけど、あんまり他の豆の特徴って知らないなぁ。コク深くてどっしりしたコーヒーばっかり飲んできたけど、他のコーヒーのことも知りたい。まとめて飲み比べさせてくれるようなお店ってないのかな?
と思って検索してて見つけたのが大阪は鶴橋にあるルプラ珈琲さんです!前置きが長い。こちらは老舗喫茶店であり自家焙煎のコーヒー豆の販売やコーヒー教室などのイベントを開催されています。
お店に着いたら若いお兄さんに出迎えられてめちゃくちゃびっくりしてしまった。だって純喫茶のマスターって言われたらおっさんだと思うじゃん……
飲み比べ教室の最初に出てきたのはブラジルのサントスという豆。
飲んだら「普通……」としか思わないような、万人受けするような味。「はじめから終わりまで同じような飲み口のコーヒーですよね」という説明を聞きながら、飲み始めと飲み終わりの味とか考えたことないし果たして私はテイスティングできるのかな!?全部一緒に感じたら意味なし!!!と俄かに不安になってきました。
でも2杯目のコーヒーを飲んだ瞬間、あ!ぜんぜん違う!最初のやつより粉っぽさがなくて、飲み込んだ瞬間すっと抜けるような感じがあって後味がめっちゃ軽い!!!とその味の違いに無表情で感動してしまった。
ナッツが香り高くて喉を通る瞬間が一番香ばしかったブラジル カルモデミナス フローラル、飲み始めは甘くて後味が長く残るケニア マサイAA、軽くてちょっと物足りないけど、香りがすごく立って少し冷めたあとの酸味もおいしいグァテマラ ラ・クプラ ブルボン ワイニー、やばい!このまま飲み続けるとポエムを書き始めてしまう!ソムリエのワインのテイスティングで「裸足で草原を駆け回るような軽快さで……」みたいなわけわからん説明よくあるけど、そうなってしまう気持ちがちょっとわかりました。
いろんな産地の豆を8種類も淹れてもらった後は、自分好みのブレンドを考えてみます。ブレンドコーヒーって、好みの味にするためとかお店の個性を出すものと思っていたけど、安定した供給や価格の調整のためでもあるんだというのを初めて知りました。確かに言われてみればコーヒーも農作物なんだから、全然とれなくて高騰しちゃいましたってこともあるから一種類に頼ると大変なんだなぁ。
選んだ2種類の豆をブレンドしたものも淹れてもらったのですが、それぞれで飲むのとはまったく違う特徴のコーヒーになってて楽しかった。同じ豆の組み合わせでも、6:4と7:3でぜんぜん変わるの。これはやりはじめると沼だな。
最後に今日飲んだ豆をぜんぶお土産にもらって、ハンドドリップのやりかたまでレクチャーしてもらってお会計2,000円はめちゃくちゃリーズナブルだなと思いました。不定期開催だけど超おすすめです。今度は自分のカラフェ持ってコーヒーの淹れ方教室に行きたい。
もらった豆。
この一番上に乗ってるエチオピア イルガチェフェ ベレカという豆なんですけどね。
お店で淹れてもらったときはびっくりするほどレモンティーの味だったんですよ!後付けのフレーバーではなくちゃんと豆そのものが持ってる味で、レモンティー。コーヒー飲んでるのに紅茶の味するという脳が混乱する体験、とても新鮮でした。これかなり衝撃的だったんで次の日すぐストレートで淹れたんですけど、お店で受けた衝撃を再現するには程遠い香りと味でかなり拍子抜けしてしまった……。豆の特徴をしっかり引き出す淹れ方ができるのがプロの技なんですね。
というわけでベレカはお店に飲みに行きたいと思います。
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