前半の続きです。
ダイビングの時は実はまだかなり海が荒れていて、潜れるポイントは一箇所しかありませんでした。風がめちゃくちゃ強くて遠目で見ても沖の方まで白波が立ってて素人目にもこれはまずいなと分かったほど。
最近旅行運が低下していることもあり、これは明日ドルフィンスイムの船が出なくても不思議じゃないな……と半ば覚悟をしながら眠りにつきました。
メインイベント、ドルフィンスイム
朝起きたら曇ってはいるけど風は止んでる!やったー!
どうでもいいけど朝ごはんに毎回納豆が出てきて、納豆ほとんど食べたことなかったけど食べてみたらいけた。多分人生で納豆食べたの5回くらい。
港に着くと漁船がスタンバイしており、他2組のお客さんと一緒に乗船するようでした。なんだ!お客さんいるじゃん!
ドルフィンスイムは、器材を背負って潜るダイビングではなくスキンダイビングです。ウェットスーツにマスク・シュノーケル・フィンといった格好に、ウェットスーツで浮力がプラスになる分ウェイトを付けます。
私はダイビングばっかりでシュノーケリングやスキンダイブの経験がほぼゼロだったので、前日に少しスキンダイブのスイムトレーニングをしてもらっていました。
コツは上半身を海中にグン!と入れる時に足をまっすぐ上げる!足さえちゃんと上がれば自重で沈める。でもできるのは3回に1回くらい。あとは沈めずに海面でジタバタしていた……。
船は御蔵島へ向かって出発します。
イルカと一緒に泳ぎたい
風は止んでるとはいえ、波はまだあってすごい水しぶきがかかる。これは……寒いぞ!
やや凍えながらも「イルカはいるか」というダジャレを言い出さないよう唇を噛み締めて約40分。霧が立ち込めていて海面から島の半分くらい見えていない状態の三宅島に近づきました。
「イルカ、船の前方から来てまーす!どんどん入って!」と指示を受けてエントリー!
入った瞬間にイルカが2頭見えて、いきなりすぎてパニックになって完全に海水を飲んでしまった。えー!近い!近い!!
野生のイルカは、水族館で見るイルカよりもムキムキで、ツルツルじゃなかった。体に細い筋の傷がたくさんあって、これは体がかゆい時に岩にこすりつけたりしてるからなんだそうです。そして本当にムキムキ。でも顔はすごく優しい……
前日練習した甲斐もなく、イルカが現れると興奮して息が上がって全然呼吸を整えないまま潜ってすぐ死にそうになって上がる、ということを繰り返してしまったため、イルカと一緒に泳ぐということはできませんでした。泳ぎうまくなりたいよ〜!!
目で見るのに夢中で動画を撮るのはやっぱり難しかったのですが、GoProを持って行ってたので頑張って撮影してみました。ダイビングを合わせて動画にしたので是非みてください。酔いそうにブレておりますが。
素潜り下手だし落ち着いて水面にいた方がいい絵が撮れるのでは?と思ってやってみたのがラストカットです。その通りだった。
ダイビングではマダラエイのでっかいやつが見られたのが楽しかった。
エイの存在に気がつかなかったので(オーナーが指差していたのはわかったけど水中ばかり見ていて海底はノーマークだった)、みんなは私がガンガン近寄っていくのでヒヤヒヤしたそうです。
奥が深いぞ三宅島
ドルフィンスイムが終わってショップに戻ってきたら速攻で着替えて機材を洗って一瞬でも水着を脱水機にかける!(これができるかどうかで帰りの荷物の重さが違うので超重要)
お昼の船に間に合うようにオーナーが港まで送ってくれてお別れ。
正味1日半の滞在でしたが、三宅島のいいところをしっかり味わうことができました。
オーナーが運転中に色々説明してくれたおかげで、三宅島の噴火の歴史を完全に覚えた。昭和15年、37年、58年、そして2000年!15〜20年周期で噴火しているので、そろそろまた噴火が起きてもおかしくない頃だそうです。
一見すると土に見えるようなところも全て溶岩で硬かったり、溶岩流を受けて廃校になった学校の跡地がそのままだったり、噴火の際に出た火山ガスで木が枯れてしまい白くなった幹だけが乱立している様は初めて見る光景でした。この辺車で通りがかっただけで写真がないのが残念。
観光するにもセーフティエリアが設定されているのも行って初めてわかった。
火山活動の影響で海岸の砂利にはペリドットがいっぱい混じっていました。「これはカンラン石だよ」と言われてカンラン石って理科で習ったことあるぞ!!と突然シナプスがつながってアハ体験もした。
温泉も湧いていて市営浴場に連れて行ってもらったのですが(気持ちよかった)そこで初めて島民の人々に出会った。そういえば人に全然会わないな〜けっこう住民数いるはずなのにと思ってオーナーに聞いたら、「みんな車だしまず出歩かない。健康にいいと思ってウォーキングを始めた時も通る車がみんな止まって『どした?なんで歩いてんだ?』と救助されそうになるからすぐやめた」と言っててウケた。
三宅島、ただ単に東京から行ける島でたまに噴火する、くらいのイメージしかなかったんですが、火山活動のおかげで独特の生態系を持った面白いところでした。
観光ポスターにもなっていた大路池にも行きたかったなぁ。
また行きたいな〜。行ったら必ずまたスナッパーさんに泊まる!!
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